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産院での謎の慰め
うちの息子はいろいろあって産後2週間ほどNICU・GCUに入院していました。
なので私は産後直後、息子に自ら乳をあげていません。
緊急の帝王切開で出産し、1日も経つと歩く練習・抜管。そして看護士さんからマッサージの指導を受けました。4時間ごとにやっておけ、というアレです。
私の母は母乳が出ず、私をミルクのみで育てたと聞いていたので、自分も出ないかもな~くらいに考えていました。母乳育児にこだわる気持ちもありませんでした。
しかし、看護士さんは違うようでした。何かにつけて「母乳出た?」「マッサージしてる?」「焦ることないよ、でもマッサージは続けよう」「ほかの人が出ているからって気にすることはないわよ」などと、なんか慰めみたいな言葉を含めて私に話しかけるのです。産後直後から延々とこれです。別に母乳は出なくてもいいやと思っていた私は、なんだか嫌な気分になったので「いや、母乳でもミルクでも正直どっちでもいいし、別に気にしていませんマジで」と話したのですが、「そんな強がっちゃって!」的な言葉を返され、謎の慰めとマッサージ指導は続きました。こうなるともう洗脳というか、こちらも半ノイローゼです。
しかし体はすごい。昼夜問わず真面目に4時間ごとのマッサージを繰り返していたら、4~5日でだんだんと出るようになりました。息子は別室で入院だったので、その間一度も私の乳をくわえていません。そんなこんなで、まぁ出るときは出るんだなと思いました。
母乳が一定量出るようになると、今度はそれを搾乳して、NICUに届けるという仕事が増えました。GCUに移ってからは面会中に直接与えることも。しかし、やはり搾乳がメインでした。
退院後、直母スタイルへ
息子が退院してからも、生後1か月半頃まで、その搾乳クセは続きました。搾乳しておけば哺乳瓶に慣らせられるし、夜間授乳を夫と交代できます。目盛りを見れば何ml飲ませたかも一目瞭然で安心だったのです。しかし、だんだんと疲れてきました。搾乳にも、哺乳瓶の消毒にも。新生児の育児は記憶があいまいになるほどの地獄ぶりなので、搾乳だの消毒だのでこちらの睡眠時間を削られるのは大変にきついのです。なので、生後1か月半以降、直接母乳を与えるスタイルに切り替え、哺乳瓶はほとんど使わなくなりました。
乳詰まりとの遭遇
乳詰まりが起こり始めたのは生後2か月の頃からです。それから卒乳する1歳2か月頃まで、毎週のように詰まっていました。何度「もうダメ…終わりにしたい断乳してミルクにしよう」と思っても、その頃には息子は強い哺乳瓶拒否。結局、簡単な詰まりなら自力でなんとかできるくらいまでマッサージ技術を向上させつつの卒乳となりました。本当に、ものすごく悩みつつの母乳育児でした。
今はコーヒーも酒も飲めて最高です。授乳中はこれらの摂取量が制限されるのでそれもまた地獄でした。何を楽しみに生きれば…という感じ。そんなわけで、次の③では「乳詰まりでしんどかったときに翻弄された情報」などを。
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母乳育児③ネットの情報に翻弄される - 子育て中歯科医の雑記帳